11月27日(日) 武田梵声先生の大阪の講演会のお知らせ
当スタジオでのレッスンの軸となる「フースラーメソード」の著者・武田梵声先生が大阪にて一般の方向けの講演会を開かれます。
アンザッツや本来あるべきミックスボイス(声の融合)について興味のある方を始め、ガムなど西洋的なボーカルメソッドでは無視・否定されてきたトレーニングについてもかなり深くレクチャーして頂けるのではないかと私もかなり楽しみにしています。
詳しい内容は、以下の武田先生のブログをご覧下さい。
既に定員の半分以上が予約で埋まっているようですので、興味のある方は早めにご予約下さい。
ちなみに予約は、上記ブログの中に記載されている武田先生のメールアドレスに必要事項を書いてメールを送ることとなっておりますので、詳細も含め興味がお有りの方は武田先生のブログをご覧いただきますよう、宜しくお願い致します。
ボイストレーナーへの道のり 番外篇 ~武田先生との出会い~
武田先生に初めて連絡を取ったのは、まだ『Voice Lab.』を立ち上げるずっと前の頃でした。10年ほど前になるかと思います。
まだまだ今よりもずっと何も分からない自分は、色んな本を買ったりインターネットのサイトを色々と調べたりしていました。そんな中とても詳しくアンザッツについて書かれたサイトを発見します。
「なんだ、これは!」
フースラーの『歌うこと』は一応2度通して読んでいたのでちょっとは分かった気になっていましたが、ここまで詳しく確信を持って書ける人がいるなんてビックリでした。
武田先生のYahoo!ブログも発見し、声や歌以外にも芸能全般や歴史、民俗学、宗教などで色んな分野のことを発信されていて、歌や声は技術のみではなく、精神や生き様とも大きく関わると思っていたボクは先生のことをもっと知りたいと思うようになりました。
早速、武田先生の出版されていたフースラーメソッドの前の本『キッズタレントへの近道 こどものための究極正しい声のトレーニング』をAmazonで入手し、読むにつれて、ますますなんちゅー凄い人だと驚くばかりでした。
そんな中、先生のオルフェ音楽教室のHP(http://e-koe.jp/)に通信講座があるのを発見して、思い切って通信でのレッスンをお願いしてみました。すると、
「今は通信講座をしておりませんが、近々大阪に参りますのでその際にご都合が合うようでしたらレッスンさせて頂きますが、いかがですか?」
と、お返事を頂きました。
「うわっ、通信じゃなく、対面でレッスン受けられるじゃん!(なぜか私は関西人なのに時々「ジャン」が出ます)」
と喜び、早速大阪近辺でスタジオを探して先生にレッスンをお願いする旨のメールを送りました。
レッスン当日、当時チェザリー寄りのメソッドを模索していたボクに合わせて、先生は色んなレッスンをして下さいました。先生はフースラーをメインに考えていらっしゃるのはHPなどから知っていましたが、今までしたこともない内容でその場でなかなか対応できない自分にびっくりしました(というより先生の声に何よりびっくりしましたが^^;)。
・・・・・・でも結局のところ、先生のすごさは感じつつも、何がすごいのかよく分からないまま、レッスンを終えました。自分の理解力がまだまだ熟していなかったのだと思います。
それからは先生のブログを覗いては、かなり困難な内容(ご覧になった方なら分かると思います^^;)に思いを巡らせる日々となりました。色々と迷いながらも自分なりに試行錯誤しながら何が本当かを探す日々が続きました。
そんな何年かを過ごした頃、とうとう『ボーカリストのためのフースラーメソード』が出版されます。
これまで漠然としていた「先生のすごさ」がほんの少しずつですが、自分の中で捉えられるものが出てきたように感じました。
それに応じて、自分の声もレッスンも変わり始めました。少しずつ、一歩ずつ、声について気づいてゆく日々でした。それはボクにとって大きな喜びです。そしてそれは今も進行中です。
「フースラーメソード」出版から4年ほど経ち、HPリニューアルを機に「こえぶろぐ」内でアンザッツについて自分なりの見解をおそるおそるですが書かせて頂きました。
後日、武田先生のブログで紹介していただけて(記事1・記事2)、自分なりに探究してきたことが「間違っていませんよ」と認められたような気持ちでとても嬉しく思いました。
正直、声の世界は途方もなく奥深いものだと思います。
自分が声について理解している領域は広い海の中で例えるなら、足の付く浅瀬の部分位なのだろうと思います。きっと海水浴に行っては「海って楽しい!」と知ったつもりになっているくらいのものなのでしょう。
声には深海魚の世界のようにまだまだ日の当たらない人智を越えたものがあると思っています。
自分がどこまで声の核心に迫れるのか分かりませんが、今度の武田先生の講演会はボクにとってまた大きなきっかけとなってくれるに違いないと思っています。