「たかが歌」に思いを込めて 〜第13回Voice Lab.発表会 無事終了しました!〜

みなさん、こんにちは。ボイスラボの植村典生です。

第13回Voice Lab.発表会が7/17に無事終了しました。

だいたい一年に1回のペースで開催している発表会なのですが、今回は8か月といつもより少し短い準備期間での開催になりました。

半年に1回位の開催が、生徒さんの成長には良いかなと思ったのですが、急に半分のスパンにすると生徒さんの気持ちが追い付かないので、今回は8か月のインターバルでの開催としました。

回を重ねる中で半年開催に近づけていって、参加したい人が参加したいタイミングで出られるようになったらいいなと考えています。

発表会は生徒さんの思いがビンビン伝わって、

毎回僕が一番感動しているくらいなのですが、今回もやはり素晴らしい会となりました。

本当に毎回、お一人お一人にドラマがあって、いろんな思いや出来事の中で発表会に臨まれます。

プライベートで大変なことがあって歌どころではない状況下でありながら、発表会のステージという目標を持つことでそれを心の支えにされた方もいました。

逆に「今回はどうしてもステージに立てない」と参加を辞退された方も何人かいらっしゃいました。

参加する・しないが重要なのではなくて、ステージをきっかけに自分と向き合い、今の気持ちに正直に自分を信じて歩みを進めてゆくことが、とても大切だと思うのです。

「たかが歌」と思う人もいるかもしれません。

本当に「たかが歌」です。

多少上手な歌が歌えたとしても、一躍有名になれるわけでも、世界が一変するわけでもありません。

ただの自己満足です。

自己満100%です。

でも、僕はそれがとても大切だと思っています。

そしてプロのミュージシャンこそ自己満足を思いっきり満たしてやる必要があると思っている派です。

お金の為だけに歌ったり演奏するような仕事は全く意味がないと思っています。

お金という強い縛りのある中でも、自らの思いを込めることができるからこそのプロのはずです。

かと言って、プロは自己満足100%ではいけません。

お金をやり取りする以上、クライアントの満足が必要条件だからです。

それなら、

お金の縛りのないアマチュアなら、思いっきり自己満足すればいいのではないでしょうか?

その通りです!

でも、その「自己満足を思いっきりすること」が実はとてもとても難しいのです。

発声やスキルが未熟さがその原因の一つです。

思うように歌いたくても技術が付いていかないわけです。

 

ですが一番問題なのは、

「フルスロットルで」
「なにも気にせず」
「思うがままに」

歌うということを自分が自分に許していないということなんです。

そもそも日常で僕たちは、心の底から叫んだり、笑ったり、泣いたり、自分の気持ちを正直に話したり、といったことが、出来ているでしょうか?

中には、そういうことを日常的に出来る人もいると思いますが、かなりの少数派でしょう。

そして、

逆説的ですが、歌に向いているのは、思いを人にぶつけることが苦手なタイプの方なのです。

僕はそれが苦手なタイプです。

だからこそ、歌を通じて自分の思いを爆発させているのです。

というか、そうすることしかないのです。

つまり、僕にとって歌はなくてはならないものとなっているわけです。

歌の中では有難いことに、どれだけ

「みんな嫌いだー!」
「大好きー!」
「④んでしまえー!!」

と叫んでも、誰にも迷惑をかけません。

むしろ感動してくれさえします。

キレイっぽい気持ちも、どす黒い気持ちも、人が生きている証です。

気持ちに優劣はありません。

変に上品ぶって「みんなが幸せになりますように」なんて表現しようとしなくても、「自分みたいなサイテーの人間、どうせみんなだいきらいなんでしょー!」などと、素直な気持ちを叫んだ方がより多くの人の心を動かして、共感を得るのです。
(あの、別にヤミった方がいいという意味ではありません汗)

ボイスラボの発表会は、発声や技術の個人差はあれど、みんなが自分の気持ちを声にしていると感じています。

生徒の皆さんと一緒に成長していけていることが僕にとって、とても大きな喜びです。

次回の発表会は、3月17(日)で会場を押さえました。

また生徒さんには案内のメールを送りますので、良ければお気軽にぜひご参加ください!

また前回、メールが届かなかったという人が多数いらっしゃったので、もし参加されたい・興味があるという方で、8月中頃になってもメールが来ない人がいらっしゃったら、メールでも公式LINEでも遠慮なくご連絡を頂けたらと思います。

それでは、また3月に向けてみんなで頑張ってゆきましょう!!

今回の発表会、本当にお疲れさまでした!!!

Voice Lab. 代表   植 村 典 生