ボイストレーナーへの道のり ⑦ トライ&エラー
最初は、週に一日、4コマ(1コマ90分✕4=6時間)
音楽学校の方でボクがパニクらなくていいように余裕を持ってスケ
毎回ドキドキだったレッスンも、
何とかちゃんとしたボイストレーナーになるべく、
その頃は、ボイトレや声楽系の本もレッスンも、
・腹式呼吸(腹筋系のトレーニングを含む)
・響き(どこに当てるとか回すとか)
・口の開け方
・舌の位置
・姿勢
と言った内容が殆どでした。
中にはなるほどと思うようなことや、やってみて「おっ!
でも、その時はなんとなく分かったような気持ちになるのですが、
そんな中、僕がレッスンでやっていたことは次のようなことです。
『
↓
『自分の声を出す感覚と異なるところを探る』
↓
『
↓
『生徒さんがそれを実現しやすいイメージを考えて、
↓
『トライ&エラーで、またはじめから繰り返して、
そんな訳で、自分の声と感覚が基準となっていました(
何らかのメソッドに沿ってレッスンするのではなく、
でも、
納得できるメソッドと出会っていなかったというのもありますが、
ここで少し話からそれて、コラムをはさみます。
【メソッドの功罪】
腹式呼吸が重要だと思っている人は、
初めから何某かの先入観(色眼鏡)
当スタジオの無料体験レッスンに来られる方の中で、
「腹式が出来なくて」
「喉がどうしてもしまってしまうんです」
「鼻腔共鳴が出来なくて」
といったことを受講の動機に挙げられる方がいらっしゃいます。
腹式呼吸を重要視する先生について一生懸命練習してもなかなか声
先生の言う「腹式呼吸」は、
『呼気量』のことを言ってるのか、
『呼気圧』のことを言ってるのか、
『肺活量』なのか、
『筋肉の使用部位』についてか、
『重心のようなもの』なのか、
『結局喉を開けろ』ということなのか、
『ただのイメージ』なのか、『生理的な裏付けのあるもの』
『支え』のことなのか……。
「っていうか、『支え』って何のことだろう……。」
……といったことを実際にボクはいっぱいいっぱい考えました。
結局は、どんなメソッドや理論であれ、
例えそれがどんなに優れたメソッドでも、
恐らく世の中に広まってる色んな発声のメソッドはほぼそのような
メソッドを学ぶということは、
そこが上手くいくならそのメソッドは自分によく馴染んで自分を高
こうした折り合いをつけずに世の中でスゴイと言われているものに
自分が教わるトレーナーの考え方に共鳴できるか、
幸いなことにボクはこれまで信頼できる先生に恵まれていたと思います。これは本当にありがたいことだなと思います。
発声を求めてゆく中で、声のみならず身体のことにも興味を持ち、
アレキサンダーテクニックの方は金銭的な理由もあり、
後にmixiを通じて『
一方、『操体法』の方は、
巻上公一さんというかなり変わったミュージシャンの方の本の中で「
ボク以外の方は、皆さん、
結局は人に施術できるほどのものにはなりませんでしたが(
「どうすれば症状が良くなるのか身体に聞いてみる(
また、この時期に出会った東京のボイストレーナーのN先生(
いつもお昼や晩ごはんなど連れて行って下さり、「この子、
「僕は天使だったんだけど、
そうこうしてる内に、
しかし、全体を統括するべき根本的な考え方が抽象論の域を出ず、
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さて、
先に書いたように音楽学校側でボクがパニクらないように配慮して
バイト先で自分の生徒さんとばったり会ったりして「あ、先生、
やはりだれでもちゃんとしたプロに習いたいだろうし、
音楽学校の他の先生方は、
「何とか音楽でもっと仕事を増やしていけないかなぁ」
親にも「
ジャズ関係のお仕事が年に1~2回あるかないかでした。
………そんな時、知り合いのピアニストから連絡が入りました。
「植村って、○○新聞取ってる?」
「取ってないけど、何?」
「
「まじで!」
「オレ、受けてみようと思ってるんだけど、植村どうする?」
「行く!行く!ボクも受けたい!うわぁ、マジでめっちゃ嬉しい!
というわけで、これ以後、
ボイストレーナーへの道のり ⑧ に続きます。
またこの頃の音源をひとつアップします。
You Are The Sunshine Of My Life (STEVIE WONDER)
ちょうど音楽学校の講師になって1~2年の頃の音源だと思います。ピアノも歌も雑ではありますが、この曲のアレンジはとても気に入っています。スティービーのサンシャインと言えば、明るくて楽しい曲ですが、「君は僕の太陽だ」と言う言葉を、このアレンジでは海岸線に沈みゆく大きな夕日をイメージして歌っています。一日が終わりゆく何とも言えない気持ちになる夕日に向かって「君無しでは生きていけない」という思いと、「君がいるから生きてゆける」という感謝の気持ちをゆったりと、且つ情熱的に歌っているつもりです。
またこのバージョンでめちゃピアノの上手い人と一緒に100%歌に集中して歌ってみたいなと思うボクでした。