ロングトーンの練習

今回はロングトーンの練習についてお話します。この記事の内容はYouTube動画で解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

文字通り「長い音」の練習となるのですが、声が長く続くということは発声的にとても大切なことです。

それはただ単に長いフレーズを息継ぎ無しで歌えるようになるため、というだけではなく、発声や歌の自由度を高める重要なものです。

逆に「ロングトーンが苦手」という人は、いったい何がうまく行っていないのでしょうか?

よく生徒さんから、

「わたし、腹式が出来てなくて息が全然続かないんです」

といった悩みを聞いたりします。

その生徒さんは「息が続かない」と感じているわけですが、実はいわゆる腹式呼吸の問題ではありません。

吸う量が少なくてすぐに息が無くなってしまうからちゃんとお腹で息を吸って、、、と思いがちですが、むしろその逆で、ほとんどの場合、吐く量が多すぎて息が続かなくなっているのです。

単純に考えて息を吐く量が少なければその分長く声が出せるはずです。

例えば100万円持っている人が1日に10万円使う生活をしていれば10日でお金がなくなってしまいますが、10万円しか持っていない人でも1日に1000円しか使わないなら100日生活できることになります。

どれだけ吸えるかももちろん大切ですが、それよりは吐く息の量が少ない(適切)ことの方がロングトーンにおいて重要になるのです。

では一度、今、自分がどれくらいロングトーンが出せるのか調べてみましょう。

スマートフォンのストップウォッチのアプリなどを使うといいと思います。

高さや声の大きさは自分の出しやすいものでいいです。

(一度読むのをやめて実際に測ってみましょう!)

さあ、どうでしたか?

単純に数字で全てを判断できるわけではありませんが、ボクの判断基準は以下の通りです。

①10秒まで………呼吸・発声、共にあまり使われていない状態
②11〜15秒…………発声に係る筋肉がやや使い慣れていない状態
③15〜25秒………一般的な成人男女の範囲
④25〜35秒………ややしっかりと声が出せる
⑤35〜45秒………しっかりとした声が出せる
⑥45〜60秒………しっかりとした声が出せ、自由度もそれなりにある
⑦60秒以上…………声のコントロールがある程度自由にできる

といった感じです。実際はこんな単純にランク分けできるわけではありませんが、一つの目安として考えてもらえたらいいかなと思います。

コツとしては、声のボリュームを大きくも小さくもし過ぎないことです。

息を出さないようにと小さな声を出そうとする人がいますが、そうすると声帯の緊張も緩んでしまってかえって息が早くなくなってしまうということが多いです。

ロングトーンの練習をしながら、自分が出しやすい声を探してみてください。

(動画の中には具体的なレッスンも収録されています)

いかがだったでしょうか?

最初はストップウォッチ片手に時間を測って一つ上のランクの秒数に達するように練習したり、ここでやった二つのレッスンが簡単にできるようになるのを目指しましょう!

これ以外にも歌のAメロをハミングで一息で歌ってみたり(これができれば次は『あ』で、それが出来れば歌詞でとステップアップしてみて下さい)、ネットや雑誌などの文字を一息で読み切れるように練習してみたりなど、何でもやってみてください。

ロングトーンが出るようになってくると、要は少ない息の量で適切な筋肉を反応させて効率よく発声できてきます。

そうなると声のコントロールがどんどんとやりやすくなってきます。

ロングトーンの練習さえ頑張れば、歌や発声の悩みが全てが解決するというわけではありませんが、今の時点で苦手だという方はぜひ自分の練習に取り入れてみてください!