「感動した!」〜第15回Voice Lab.発表会を終えて〜
みなさん、こんにちは!
ボイスラボの植村典生です。
先日2024年12月1日に、スタジオ246京都さんで、ボイスラボの15回目の発表会が無事開催されました。
毎回発表会の度に同じことを書きますが、今回も参加者の皆さんの頑張りや気持ちの伝わる素晴らしい会となりました。
レッスンを始めてまだ2ヶ月という人もいれば、10年以上レッスンに通っている方もいらっしゃいます。
弾き語りをする人やバンドで参加される方もいました。
参加される方の思いはさまざまです。
将来プロを目指す人もいれば、熱中できる趣味を持ちたいという人もいます。
ですが、
「歌が上手くなりたい」
「自分で納得のできる歌が歌いたい」
「人を感動させられるような歌が歌いたい」
という思いは、みんな同じです。
では、どうしたら、人も自分も納得の感動的な歌が歌えるのか?
____それは、やはり簡単なことではありません。
腹式呼吸をすれば出来るとか、
ミックスボイスを出せば感動するとか、
そんな単純なものではないのです。
だからこそ難しいし、だからこそ技術の有無に関わらず誰にでも可能なことなのだとも言えます。
人の心はとても複雑で高度なシステムです。
歌っている人の気持ちを察知して、
「ああ、私のために歌ってくれてるんじゃないんだ」
「ああ、歌うことに必死なんだ」
「ああ、自分に酔ってるんだ」
とすぐにばれてしまいます。
逆に自分ではちゃんと歌えなかったと思っていても、
『すごく良かったです!!』
と自分の意識していない何かが勝手に聞き手に届いていることもあります。
不思議ですね。
今回、音楽を生業としている、とある方から
「みんなすごく上手いね!ほんと、すごく感動した!」というお言葉をいただきました。
もちろん多少のリップサービスもあるかと思います。
最初の「みんなすごく上手いね!」は、発表会の褒め言葉として一般的なものです。
発表会とは、人を感動させるためにあるわけではなく、自分の練習の成果を見せる場だからです。
ですが、次の「すごく感動した!」にはビックリしました。
私は今まで見た(ボイスラボ以外の)いろんな発表会で、感動したことは無いと思います。
少なくとも思い出せません。
感動的な発表会ってどんなのだろうってあまりイメージが出来ないです。
ただ、実際にボイスラボの発表会を見にきてくれたボイストレーナー仲間や参加者の皆さんからも、他とはなんか違うとよく言われます。
きっと、さっきの話で言うところの、
「自分の意識していない何かが勝手に聞き手に届いている」
ということなのかもしれません。
私は、みなさんの頑張りをレッスンの中で見ているので、客観的にどうなのだろうと思う時もありました。
ですが、プロの耳を持った人から「すごく感動した!」と話してもらえたことはとても嬉しく、大きな励みとなりました。
第16回目の発表会は、2025年9月7日(日)に同じスタジオ246さんで開催します。
生徒の皆さん、それまでいっぱいいっぱい成長しましょう!
また、「なんか興味あるなぁ」という方はぜひ体験レッスンを受けていただき、勇気を持って9月の発表会にご参加いただけたらと思います。
いよいよ本格的に寒くなってきました。
みなさん風邪などひかないように、身体ご自愛下さい。
Voice Lab. 代表 植村典生